英語の句読法を無視する受験英語、その権威が、『英標』の著者が英語の句読でコロンだ。

英語の句読、句読法: コロンで転んだ『英標』の著者

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受験英語では、教えない教えられないの
4大領域

■ 技法      ■ 句読
■ 変形■ 冠詞

英語教師はparadoxical professionである。英語を教える仕事でありながら、英語を実際に使う必要のない職業である。

ライティングでは句読も冠詞も使いまくるし、「技法&変形」抜きの骨抜きの英語でネイティブに通じる英文は書けない。

技法も変形も句読も冠詞も使う必要のない人が英語を教える――この英語教育の本質的弱点に気づき、技法、変形、句読、冠詞が英語学習の盲点になっていることに気づくべき時。今はTMシステムがある。

教えない、教えられないの技法、変形、句読、冠詞の「教えない、教えられない」を完全カバー(もちろん皮肉ですよ)している『英標』の例題はどれだと思いますか。

実は、それはなんと例題1なんですね。

『英標』例題1:

Few peoples have been more often discussed than the English. In the history of human society for several centuries England has been among the principal world energies: Englishmen have often, and in a variety of fields, been either leaders or valuable contributors of noteworthy progress.

英標』の著者が反面教師になる時

英標』は驚くべき作品ですね。その書を開くや、著者はつまずき、すべり、転び、おまけに初歩的な文法に関するケアレスミスで誤訳のこぶまでつくっている有様――受験英語界のスポットライトを浴び続けてきた『英標』の中でも目立つのは例題1、ここで著者がここまでひどく転んでいるのも驚きながら、その解説が4分の3世紀以上も無傷で温存されてきた事実はさらに驚き。

例題1の英文の読解ポイントは1つのコロン( : )と2つのコンマ――この3つの句読点(point)を著者は読めず完全に無視したためpointlessな読解になってしまっただけでなく、コロン無視では驚くべき文法無視をやってのけ、著者の正気を疑いたくなるような誤りを犯しているのです。

『英標』例題1の問題点に入る前に、まず一例をもって英語の句読が果たす大切な役割を実感していただきましょう。

コンマで切るか、セミコロンで切るか
英語の句読は真剣勝負

[問]
以下2文の構造、意味の違いを説明しなさい。
  1. No matter where you are, what matters is to advance from there.
  2. No matter where you are; what matters is to advance from there.

2文の違いは句読、a.はコンマ( , )、b.はセミコロン( ; )――ヒントを1つ、a.のNo matter whereをWhereverで代えることはできますが、b.のNo matter whereをWhereverに代えることはできません。

■ a.文:
複文(complex sentence: 従属節を含む文)、従属節No matter where you areは譲歩節(concessive clause)。

訳: どこに位置していようが、大事なことはそこから前進することだ。

■ b.文:
重複文(compound-complex sentence: 従属節を1つ以上含む重文)、従属節はwhere you are(名詞節)とwhat matters(名詞節: 関係代名詞whatはmattersの主語、what mattersはisの主語)、No matter where you are; は以下c.→d.→b.の変形で生成。
  1. It is no matter where you are and what matters is to advance from there.
  2. No matter where you are and what matters is to advance from there.
  3. No matter where you are; what matters is to advance from there.

訳: どこに位置しているかは問題ではない、大事はことはそこから前進することである。

No wonder...(・・・なのは無理もない)も同様の変形で生成。

  1. It is no wonder (that) you will end up finding yourself almost where you are—in 20 years.
  2. No wonder you will end up finding yourself almost where you are—in 20 years.
    (結局20年間ほとんど上達せずも不思議はない)

英語学習者のほぼ全員が結局英語をマスターせずに終わる、その理由は言うまでもなく伸び悩みという英語力の頭打ち。頭打ちという点では、『英標』出版(1933年)から他界(1974年)までの40余年、その解説の「沈黙」「素通り」「誤り」を改めることができなかった『英標』の著者も例外ではありません。英語学習者のほぼ全員が、教師も著者も頭打ちになる原因は英語学習それ自体が頭打ちになっているから、このことに気づかねばならない時。

If 20 years of study of English can get you nowhere near the goal of mastering English, it is no laughing matter.
20年間英語をやっても英語習得のゴールから
ほど遠いのであれば、それは笑い事ではない。

[問1]
以下は2センテンスから成る『英標』例題1の第2文のコロン以下、often, and in a variety of fields, の2つのコンマを取り去るとどうなるか。
  1. Englishmen have often, and in a variety of fields, been either leaders or valuable contributors of noteworthy progress

もちろん2つのコンマがなくなった以下の節になりますが、非文法のシンボルマーク(*)がついていますよ。

  1. *Englishmen have often and in a variety of fields been either leaders or valuable contributors of noteworthy progress

なぜ非文法かわかりますか。それは「頻度」の修飾語(modifier) often と「場」の修飾語 in a variety of fieldsは等位関係を形成できないからです。

  1. I often see her at the library.
    (図書館で彼女をよく見かける)
  2. Often I see her at the library.
  3. I see her at the library very often.
    (図書館で彼女をしょっちゅう見かける)

「頻度」oftenと「場」のat the libraryをandで結ぶのは非文法――以下3文は受験英語レベルでも「英語がわかってないなあ」と言われそうなレベルの非文法。

  1. *I often and at the library see her.
  2. *Often and at the library I see her.
  3. *I see her at the library and very often.

ただしandの前にコンマを1つ打てば構造は変わり、星印を打ち消す大展開。

  1. I see her at the library, and very often.

2つのコンマが重要な文法機能を果たしている以上、『英標』の著者は少なくとも文法レベルで解説する必要があった、にもかかわらず著者は「素通り」してしまったのです。

2つのコンマの背後には技法レベルの変形展開がある――この『英標』例題1の最重要読解ポイントを著者は英語の句読法も技法も変形も変形テクニックも解さない受験英語で「素通り」してしまったのです。

A mistake this bad is mad.
誤りもここまでくれば狂気

コロンの告白: 『英標』の不気味な誤り

  1. I think and therefore I am.
    (我考える、故に我あり)
  2. I think; therefore I am.

等位接続詞andがその代替機能を果たすセミコロンに代わっても、a.が重文(compound sentence: 節を等位接続詞でつないだ文)であるようにb.も重文である点は変わりませんね。まずこの点を確認しておきます。

  1. Who doubts that he exists?
    (自分の存在を疑う人がいるだろうか)

 c.文の文法カルテ

文の種類:
修辞疑問(rhetorical question)
文形態:
複文(complex sentence)
文型:
S(Who) + V(doubts) + O(that he exists)

もし私がc.文からその一部分Who doubtsを取り出し、Who doubtsは単文(simple sentence: 従属節や等位節[coordinate clause]を含まない文)であるとか、Who doubtsはS+Vの第1文型であると解説したら、あなたは私が間違ったことを教えていると思いますか。いやいや、あなたは「こいつは頭がおかしい、Who doubtsを文から分裂させるとは精神分裂症かも」と思うのでは。

ある文を単文、複文、重文、重複文と分類する場合、言うまでもなく語頭が大文字の文頭の1語からピリオドまでの文全体の形態を問題にしているのであり、Who doubts?、He exists.は単文でも、Who doubts、he existsを単文とは言わないのです。

out of one's mind「頭がおかしい」と思えるぐらいおかしな解説で始まる学習書をあなたはout of curiosity「好奇心から」さらに読み進みますか。ですがあなたはそんな学習書をすでに読んでいる可能性があるのです。もしあなたが受験校の英語教師だったら、ほぼ100%確実。

全く同じ「こいつは頭がおかしい」ことを『英標』の著者がするとすれば全くおかしな話、しかしTruth is stranger than fiction.(事実は小説よりも奇なり)――あたかも狂人のように、コロンをピリオドに見立て、例題1の第2センテンスをコロンの前で切り取って「単文」に仕立てた上で『■文の解剖Ⅰ. Simple Sentence (1)』。

コロン蹂躙、単文の定義を破る重大な文法抵触を犯した身で、しかしながら『英標』の著者は自ら単文の定義をしているのです。

■ 例題1の解説2.の単文の定義:
主語と述語の関係が単一であって, 文中に節(Clause)を含まないものを単文(Simple Sentence)という。

さすがに単文の文法定義を破る方の単文の定義、実に珍妙、笑ってしまいますね。

  • A definition this crippled is crazy.
    (ここまでダメな定義は狂気)

もちろんWho doubts? もHe exists. も単文であるだけでなく、もちろんWho doubtもHe existsも節――節(clause)とは定形動詞(finite verb: 定動詞とも言う)を含む文構造(S+Vの関係を有する語群)、もちろん単文それ自体も1つの節なのです。

「主語と述語との関係が単一」とは、換言すれば「節が1つ」――ですからこの部分を置換した『英標』の単文の定義は以下になります。

節が1つであって, 文中に節(Clause)を含まないものを単文(Simple Sentence)という。

ですから『英標』の単文の定義は狂気、せいぜいよく言って冗談。ですから例題9の「文の解剖」にある以下の重文の定義も狂気(正しくは「単文」→「節」)、「狂気」を重ねるのはせいぜいよく言って酔狂。

二つ以上の単文を等位接続詞のandやbutやorでつないだものが重文(Compound Sentence)と呼ばれる。

冠詞に関して例題1でnoteworthyなのは無冠詞のnoteworthy progress――ライティングのプロなら、*a noteworthy progressは非文法、この点でprogressはaccess、information、stuff、weather等の名詞と同類と頭にインプットされている筈、ライティングをしない人は冠詞も句読も、無冠詞もコロンも読み落とすもの、こんな「同類」があるとも気づかないもの。

和訳に関しても問題点が2つ――1つは誤解、もう1つは誤訳。

■ 解説3から:
the principal world energies「主要な世界勢力」world energiesの意味を正しくつかまなければ, この文を正解したとはいえない。
■ 解説220(例題51)から:
英語の慣用句に“read between the lines”という句がある。これは「行間を読む」という意味であり, 言い換えれば, 文脈をたどって作者が表現しようと意図しているところを, 完全につかみとるという意味である。

energyの複数形energiesは「活動力」「行動力」の意――energiesで「作者が表現しようと意図しているところを完全につかみとる」のがここで「行間を読む」こと、言い換えれば、作者はなぜpower(勢力)という語を使わなかったのか?

■ world energiesをworld powersに代えた第2文の第1節:
In the history of human society for several centuries England has been among the principal world powers

この部分だけを読むと、誰しも政治·経済·軍事のsuperpower(超大国)the British Empire(大英帝国)を想起しますね。作者は権力、勢力、軍事力のimperialism(帝国主義)EnglandだけがEnglandではなかった、さまざまな分野(a variety of fields)でleaders or valuable contributors of noteworthy progressであったと言っているのですよ。ですから作者が絶対避けたい表現は「勢力」――energiesはenergiesで、文脈から「推進力」と意訳しても、断じて「勢力」であらず、この程度の行間が読めずにworld energiesは「世界勢力」でないと「この文を正解したとはいえない」とくる独断的解釈は読解にあらずして独解、根本的に誤解。

例題1にはoftenがtwice。

■ have been more often discussed
著者の訳: しばしば話題にのぼる
■ often, and in a variety of fields,
著者の訳: しばしば, しかもいろいろの分野で,

1つ目のoftenを「しばしば」と訳出するのは出すぎですね。頻度の副詞oftenでHow often...?は回数をたずねる表現、more oftenは「頻度がより高い」の意で「もっとしばしば」ではありません。初歩的なことですが、念のため以下の会話でこの点を確認しておきますよ。

A:
Do you ever play tennis?
B:
Yes, but I'm no good at it.
A:
How often do you do it?
B:
Only a couple of times in a year.
A:
Even then you play tennis more often than I do. The last time I did was three Septembers ago.
(A:
テニスをすることがあるんですか。
B:
ええ、でもへたですよ。
A:
どれぐらいやるんです。
B:
1年にほんの2、3回だけ。
A:
それでもあなたの方がやりますよ。私の方はちょうど3年前の9月にやったきり)

誤訳(正しくは「しばしば」を取った「イギリス人ほど話題にのぼる国民はめずらしい」)と言ってもケアレスミス程度の軽度、ですが、受験生を相手にケアレスミスのお手本を示す必要はありませんね。

例題1の本当の読解ポイントである2つのコンマとコロンは「素通り」で「誤り」「誤解」「誤訳」――こんな粗末な、粗末な、お粗末な解説から始まる読解問題集が4分の3世紀以上のロングセラーということは、どういうことになるのでしょうか。

例題1から誰も逃げることはできませんよ、英語教育のこの現実から。「例題1には目を通さなかった」なんてとぼけないでくださいよ、先生方! 例題1から目をそむけず、英語教育の現状を正視しましょう。

受験英語は粗末な、粗末な、お粗末な英語教育――まことにお粗末ながら、これが受験英語のicon『英標』の落ちということになりますね。

例題1で「素通り」の2つのコンマとコロンは「ハイテク英語第2道場」で詳説――2つのコンマの背後にある変形展開と変形テクニックを知ることは、受験英語との雲泥の差を痛感すること。

彼と彼の『英標』から
学ばねばならないこと

彼は「素通り」しても、私は『英標』を素通りするわけにはいかないのです。彼は「沈黙」しても、私は、英語教育家として、彼が最高の反面教師である点に沈黙するわけにはいかないのです。この機を逸すれば、これまでの英語教育を見逃し、これからの英語教育を見失うことになります。

■ 問題文の英文は彼が自ら厳選した英文:
ということは、彼の「素通り」はうっかり「素通り」ではなくきちんと「素通り」、「沈黙」は深く、『英標』での誤りは氷山の一角、誤りの根は深く張っている可能性が大。
■ 生前は大学教授で、彼の専門は文学:
ということは、彼は文学関係の原書を多読している、ということは例えば例題1の用法のコロンにも数えきれないぐらい出会っているはず、それなのにコロンのこの用法を知らないなんて信じられない!――わけでもないのはあなたもこのコロンを知らないから。
■ 『英標』は補訂者というsafety netつき:
ということは、『英標』の「誤り」「素通り」「沈黙」「いい加減」「cover-up」「蛇足」「誤訳」を補訂者も「素通り」ということ。
■ 補訂者によると『英標』は「名著」:
「第五訂版の序」で補訂者いわく、「私自身, 英語とのかかわりが長くなればなるほど、『英標』の名著性に対する認識と讃嘆の念が一段と深まっていく。」――ということは、「誤り」「素通り」「沈黙」「いい加減」「cover-up」「蛇足」「誤訳」で名著!

ということは、受験英語では英語はマスターできないということ、受験英語でどれだけ英文を読んでもリーディング力さえ完成しないということ。

彼も補訂者もあなたも、学生の時に教わらなかったこと(たとえば英語の句読法)は後々まで、たとえ英語を教える立場に変わっても習得しないままになりがちであるということは、英語教育が、教育が非常に大切だということ。

「著者·補訂者紹介」によると、彼は「四半世紀以上にわたって旺文社編『大学入試問題正解』の英語問題を担当した英語入試問題研究の第一人者。」、補訂者は「英語教育, 特に受験英語指導の第一人者として厚い信頼を得ている。」 ――ということは、受験英語という半人前の英語教育では「第一人者」が二人でも英語を一人前にきちんと教えられないということ。

Master English now, or you let it be
your tough taskmaster indefinitely.
Hence the Thorough Mastering System.

TMシステム

Copyright © 2013 遠藤緯己 All rights reserved.

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