TMシステム入門講座受講案内 基本5変形とライティング実習

英語の土台は基本5変形。高度なライティング力という最高レベルの英語習得を最終目標とするTMシステムの土台がTMシステム入門講座である。

どだい、土台が違う

木造平屋建ての土台でビルは建てられない。3階ビルの土台に30階高層ビルは建たない。英語ができるといっても、いわば平屋の英語力と、いわば高層ビルの英語力の違いがある。

どこまで英語力を伸ばせるか。
どこまで実力が積み上がるか、
それは、土台で決まる。

世に、ネイティブ級ライティング力の超高層英語力を
現実に実現できる英語教育は、TMシステムあるのみ。

TMシステム(The Thorough Mastering System)
英語の文法と技法の全容を実際的に深く、
深く実際的に教えきる初の英語習熟教育。

オンライン講座 TMシステム入門講座

開講:
2023年4月1日
受講料:
22,000円(税込、クレジット払い)
受講期間:
100日

TMシステムの3大英語理解

第1の理解:
英語は文法プラス技法のことば。
第2の理解:
英文法の中核は変形。
第3の理解:
英技法の中核は変形技法。

英語は文法プラス技法のことばで、英文法の中核は変形(transformation:意味が変わらず形態が変わること)で、英技法の中核は変形技法(変形の応用活用により表現効果を高める技法)であるということは、英語の土台は変形ということになります。

TMシステム VS. 変形生成文法

学問的には、アメリカの言語学者にして今や哲学者としても知られるノーム・チョムスキー(Noam Chomsky)の『Syntactic Structures(1957年)』に源を発する変形生成文法(transformational generative grammar 革命文法の異名もある)が英文法の認識に根本的進化をもたらした。

変形こそが英文法の中核という認識はTMシステムと同じであるが、変形生成文法は、英語学習者が英語習得のため変形を学ぶには全く不向きな学問学問した学問上の研究、つまり learning for learning's sake(学問のための学問)となった。

一方、英語習得のためのTMシステムの変形学習は、あくまで実際的に深く、深く実際的である。

ここで、TMシステムのスローガン Practically Profound & Profoundly Practical 通りの実際的に深く、深く実際的なTMシステムの「文法プラス技法」の変形学習をデモンストレーションしておきましょう。

変形で変わる英語の理解

We are prone to think strange and difficult anything that is beyond the horizon of our own habits of life.(私たちは、自分の生活習慣の範囲外のものは何でも奇妙で難しいと思いがちである。)

出典:Paramahansa Yogananda著 Man's Eternal Quest

[問]
上文の変形前の形態は?

それは、以下の a. 文。

  1. We are prone to think anything that is beyond the horizon of our own habits of life strange and difficult.

重たい(つまり多数の語から成る長い)名詞句 anything that is beyond the horizon of our own habits of life(think の目的語)を文末に移動すると b. 文。

  1. We are prone to think strange and difficult anything that is beyond the horizon of our own habits of life. (原文)

a. → b. の変形を重名詞句移動(heavy-NP shift)といいます。

anything を修飾する that 節(関係代名詞節)that is beyond the horizon of our own habits of life を anything から分離させて文末に移動すると c. 文。

  1. We are prone to think anything strange and difficult that is beyond the horizon of our own habits of life.

a. → c. の変形を外置(extraposition)といいます。

さらに、いったん anything that を関係代名詞 whatever に置換(d. 文)した上で、whatever 節を文頭に移動する変形展開 a. → d. → e. も可能です。

  1. We are prone to think whatever is beyond the horizon of our own habits of life strange and difficult.
  2. Whatever is beyond the horizon of our own habits of life we are prone to think strange and difficult.

what節 や whatever 節を変形により文頭に立てるのは確立した表現手法ですが、センテンスの強調のポジションである文頭、文末に whatever 節(目的語)、strange and difficult(補語)を配した e. 文は、b.(原文)、c.、e. 3文中最も強調的な表現です。

さて、ここで、以下の操作で語数をぐんと減らしてみましょう。

  • are prone → tend で1語減。
  • anything that is → anything で2語減。
  • beyond the horizon of → beyond で3語減。
  • our own habits of life → our habits で3語減。

すると、原文より9語減少した f. 文。

  1. We tend to think anything beyond our habits strange and difficult.

f. 文の think の目的語は重たい名詞句ではないので、anything beyond our habits を文末に移動し、V(think) + C(strange and difficult)+ O(anything beyond our habits)に配列にした g. 文は非文法になります。

  1. *We tend to think strange and difficult anything beyond our habits.
  • (注)星印(asterisk)「*」は非文法を表示。

「簡潔」の反対は「冗長」ですが、技法レベルでは簡潔の反対は必ずしも冗長とは限りません。意味内容を変えることなく語句を増加することで強調効果を発揮させる場合は、「簡潔」の反対は「強調」ということになります。

ですから、f. → a. は語句レベルの強調展開、a. → b. は構造レベルの変形展開ということになります。

  1. We tend to think anything beyond our habits strange and difficult.
  2. We are prone to think anything that is beyond the horizon of our own habits of life strange and difficult.
  3. We are prone to think strange and difficult anything that is beyond the horizon of our own habits of life. (原文)

原文以外に a. 文からの変形展開は a. → c.、a. → e. の2通り、特に、f. → a. → e. の変形展開は語句レベルの強調(f. → a.)に構造レベルの強調(a. → e.)が連動するパワフルな強調展開。

  • 強調効果の漸層法(climax): f. → a. → e.
  1. We tend to think anything beyond our habits strange and difficult.
  2. We are prone to think anything that is beyond the horizon of our own habits of life strange and difficult.
  3. Whatever is beyond the horizon of our own habits of life we are prone to think strange and difficult.

以上は、TMシステムの3大英語理解「英語は文法プラス技法のことば」「英文法の中核は変形」「英技法の中核は変形技法」を実際に実践したものですが、このTMの「3大理解」の実践が本物のライティング力を育成できる卓越したライティング実習でもあることに気づいていただけるのでは。

学習テーマ:変形方式と英語の基本5変形

英語教育としては、「基本5」とくれば、後に「文型」と続く時代に終止符を打ち、「基本5」とくれば、後に「変形」と続く基本5変形の時代を迎えたいものです。

TMシステム入門講座は次の2パート構成です。

変形方式とは、変形(意味が変わらず形態が変わること)の在り方、つまり変形応用に係る原理のことであり、まっ先に学習しなければならない英語の土台の基礎部分です。

基本変形とは、英語の数々の色々な変形(例えば分詞構文、例えば関係詞構文、例えば強調構文、例えば there 構文等々)が必ず使う諸変形を支える変形の土台であり、英語には以下の5つの基本変形があります。

例えば置換変形というと、あなたは代名詞(pronoun)や関係代名詞(relative pronoun)や代動詞(pro-verb)を想起するでしょうが、時制(tense)や(mood)や人称(person)に係る動詞の語形変化は動詞形の置換変形であり、置換なる基本変形なくして英語なる言語は全く機能せずということになります。

TMシステム入門講座の学習テーマ「英語の基本5変形」の学習テーマは「英語の頭」――つまり、基本5変形を実際的に深く、深く実際的に学習することで英語を深く、深く理解すること、つまり英語の頭脳を理解することで「英語の頭」をつくることです。

英 語 の 頭

英語の頭」なんて言ってますが、それはどんな頭なんでしょうか。

それは、今まで日本語の頭として機能してきた言語能力が英語でも日本語並に機能できるようになった頭のことです。

実力不足と言ってますが、確かに英語力の大不足ですが、言語能力という「実力」はすでに備わっているのです。実力不足の根因は「実力」発揮不足です。

努力不足と言いますが、ですから、第一に必要な努力は、あなたの言語能力に英語を深く、深く理解させることです。

It may be that you think the TM System strange and difficult which is far beyond the scope of the English education you have had so far; so it’s a good idea to have you taste a little bit of it here and now. (あなたがこれまで受けた英語教育の範囲をはるかに超えたTMシステムを奇妙で難しいと思うかもしれませんね。そこで、たった今、ちょっぴり味わっていただくことにしましょう。)

TMシステム入門講座の冒頭部分を引用します。

以下のごとく、neither strange nor difficult、中身は変でも難解でもありません。とてもわかりやすい解説になっていると思いますよ。

PART 1 変形方式

「変形とは意味が変わらず形態が変わること」であり、「変形とは意味を変えず形態を変えること」です。

この変形(transformation)の定義で誤解の恐れがあるのは、「意味が変わらず」「意味を変えず」の意味です。

※ * 記号は非文法を表す。

[問1]
以下の文を否定文にしなさい。
  1. It is entirely clear. (それは全く明快である。)
ストップ!
Stop to think it out.

形態でいく方は肯定文→ 否定文で b.。

  1. It is not entirely clear. (それは全く明快というわけではない。)

しかし、意味を考える方は「全く明快である」→「全く明快というわけではない」で意味が変わる、not entirely で部分否定(partial negation)になってしまうと考えて、肯定文 a. の否定文は c.。

  1. It is entirely not clear. (それは全く明快でない。)

意味を変えずに形態を変える、変形的には、a. → b. ではなく、a. → c. になりますね。

ところで、あなたは「肯定文 → 否定文」ではそもそも、肯定の意味から否定の意味に変わっているので「意味が変わらず形態が変わる」に該当しないのでは、と思うかも。

しかし、肯定文(It is clear.)→ 否定文(It is not clear.)、肯定文(It is clear.)→ 疑問文(Is it clear?)、肯定文(It is clear.)→ 否定疑問文(Isn't it clear?)、肯定文(It is clear.)→ 感嘆文(How clear it is!)の形態上の変化は文法ルールに即したプロセスで機械的に生成することができますね。

特定の条件(例えば「否定文にする」)が与えられると、文法的に定まったプロセスでその条件を満たす意味の形態を生成することができます。

TMシステムは条件つきの変形を「条件変形」と命名し、条件変形も変形に含めます。

したがって、変形は以下の2タイプに分類されます。

  • 無条件変形(unconditional transformation)
  • 条件変形(conditional transformation)

条件変形の代表例として能動態(active voice)を受動態(passive voice)に変える「(voice)の変換」が挙がるでしょうが、実のところ、英語の時制(tense)、(mood)のシステムは全的に条件変形により機能するものです。

テキストでは、無条件変形は変形、、特にその必要がなければ、条件変形も変形で済ますことにします。

  1. That is a big deal. (それは大したもんだ。)
  2. That is not a big deal. (それは大したことではない。)
  3. That isn't a big deal.
  4. That's not a big deal.

d. が否定文に変形(条件変形)して e. が、e. の is not が isn't に変形(無条件変形)して f. が、e. の It is が It's に変形(無条件変形)して g. が生成します。3つの否定文 e.、f.、g. の意味は、もちろん、全く同じです。

文法レベルでは、同じ意味の形態の異なる3つの否定文ですが、技法レベルでは、3つの否定文の「表情」の違いが問題になります。It's not と not を際立てた g. 文は他の2文より強意の否定になります。

つまり、e. → g. の文法レベルの変形で意味は変わらず形態が変わりますが、技法レベルで強調効果が生じることになります。

実際のライティングでは、文脈の流れの中で、パラグラフの他のセンテンスとの兼ね合い、釣り合いを見定めて3否定形態(is not、isn't、It's not)の1つを選ぶ必要があり、こんなちょっとしたことにも表現感覚、構造感覚を要することになります。ライティング力という最高度の英語力を育成するためには、普段に「文法プラス技法」の学習をする必要があります。

[問2]
以下の文を和訳しなさい。
  1. A saint who is sad is a sad saint.
ストップ!
Stop to think it out.

ライティング学習:10のライティング実習

ライティング力があるということは、書いた英文をネイティブが読んで、ネイティブが書いたとしか思えないレベルの英文が書けるということです。

この本物のライティング力は、およそ TOEIC900 台とか英検1級とかで手の届くものでも、留学すればそれで手に入るものでも、英語科や英文科などのライティングの域に到達していない英語教育でとうてい実現するものでもありません。

ライティング力とは作文力(英文作成能力)のことですが、誤解が生じないよう、便宜上、私たちノンネィティブの作文力を「英作力」、ネイティブの作文力を「ライティング力」と呼ぶことにします。

ライティング力と英作力の間には、以下のごとく、英文作成能力に大差があります。

ライティングの7要素

英作力の3要素

TMシステムでは、構造感覚、表現感覚、文法感覚を「英語の3感覚」と呼んでいます。

構造感覚とは、表現の重い・軽いの重量感覚、簡潔・冗長の締り感覚、語句の釣り合いや配列のバランス感覚、文体裁を整える構成感覚のことです

表現感覚とは、表現の表情を感じとり、読み取る能力です。

文法界は白と黒(非文法)で割り切っても、ライティングの領域は白と灰色と黒の3色で文法を把握することになります。黒と灰色を識別し、灰色の持ち味を正しく評価できる能力が文法感覚です。

英語の3感覚が未発達であるということは、英文のうまい、へたが分からないということであり、英文を賞味できる味覚がないということであり、高度なライティング力を持っているということは、高度に洗練した英語の3感覚を持っているということです。

英文法に滅法弱く、英技法は皆目無知で英語感覚ゼロというノンネィティブの英語学習者に本物のライティング学習を提供するのは並大抵のことではありません。

ネイティブの添削指導ではライティング力は芽生えません。3感覚ゼロのノンネィティブの英作文を直すだけでは、英語無感覚は直せないということです。

ですから、ライティング領域に到達した初の英語教育TMシステムでは、文法と技法の両方を教えつつ、同時に英語の3感覚を磨いていいく英語学習を実践することになります。

3感覚ゼロということは、そもそも、英語のライティングとはどういうものなのか、どういうレベルの英語力なのかが全然わかっていないということですから、英語のライティングというものを実際的に深く、深く実際的に体験することでライティング力を芽生えさせる必要があります。

TMシステム入門講座には基本5変形に関連して、3感覚を目覚めさせ、ライティング力を芽生えさせる10の「ライティング実習」を用意しています。

その言語能力に与えるインパクトは絶大、10の「ライティング実習」だけで英語学習革命といって過言ではありません。

論より証拠、以下は「ライティング実習1」の冒頭、4つの問は確かにライティングレべルで英作レベルではありません。

ライティング実習1

that のこだわり、こだわりの that

ライティング力といえるだけのライティング力を持っている人と、ライティング力といえるだけのライティング力を持っていない人との決定的な違いは、ライティング力のある人はライティングが読めるのに対し、ライティング力のない人はライティングが読めないことです。

「ライティングが読める」とは、例えば以下の英文に対する問1、問2の意味を十分解することができ、きちんと答えることができるということです。

And increasingly, CEOs realize they can hire top talent and keep customer loyalty if their companies are seen as championing environmental and social issues. “I am beginning to see more and more shareholders embrace that concept,” says PayPal CEO Schulman. He says that major shareholders had told him in a meeting the previous day that they appreciated the company's diversity and equity program. “We do it regardless, because it is the right thing to do,” he says. “But it is nice it is being noticed.”

出典:TIME 2022年1月31日、2月7日合併号 p. 73

問1
同パラグラフ第3文の He says that . . . 、that they appreciated . . . の2つの接続詞 that を省略することは可能か。
問2
同パラグラフ第1文では CEOs realize they can と CEOs realize that they can の接続詞 that を省略している理由は何か。
問3
パラグラフ冒頭 And increasingly をライティングのレベルで読解しなさい。
問4
同パラグラフ最終文 “But it is nice it is being noticed.” では、形式主語 it の同格語である that 節(that it is being noticed)の接続詞 that が省略されているが、英語の自然界では、接続詞 that 省略は動詞の目的語の場合に限らず、補語 that 節、同格語 that 節の場合にも見れれる現象である。 文法上、接続詞 that を省略できない例を2、3挙げなさい。
ストップ!
Stop to think it out.

接続詞 that の省略に関し、ライティングのレベルと英作のレベルでは次の違いがあります。

ライティングレベル
文法上省略できない that と語階(levels of speech)上省略できない that 以外では、that を省略する、省略しないの二者択一は英語の3感覚でなされるが、ライティング上の論理で決まる場合もある。
英作レベル
that を省略すると非文法になる場合がある。

英作レベルでは、要するに、that を省略しなければ誤りも発生せず、それでよしということになってしまいますね。

ですが、ライティングレベルでは、こんな無表情な that 無省略の無神経は通用しません。

数ある接続詞の1つ that 1つの省略にも、文法レベルで省略できる、できない。技法レベルで省略する、しないのこだわりが発生する英語をライティングレベルでマスターするには、英語学習も相当にこだわる必要がありますね。

All's well that ends well.(終わりよければすべてよし。)と言いますが、英語習得は That ends well which starts well.(初めよくて終りよし。)です。英語習得の終点はネイティブ級のライティング力です。インターネット21世紀にモノを言う本物の英語力はライティング力です。

プロはこだわる、アマはこだわらない、英語はこだわりの多いプロっぽいことば――あくまで英語習得にこだわるプロ英語教育TMシステムは、とことん土台造りにこだわります。

TMシステム入門講座を一言すれば、こだわるプロのこだわり英語学習。

重たい英語学習を避けるなら、
どこまでも、どこまでも、どこまでも
軽い英語力でいくしかない。
深い英語学習を避けるなら、
いつまでも、いつまでも、いつまでも
理解の大不足のままでいるしかない。

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どだい、土台が違う

木造平屋建ての土台でビルは建てられない。3階ビルの土台に30階高層ビルは建たない。英語ができるといっても、いわば平屋の英語力と、いわば高層ビルの英語力の違いがある。

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どこまで実力が積み上がるか、
それは、土台で決まる。

世に、ネイティブ級ライティング力の超高層英語力を
現実に実現できる英語教育は、TMシステムあるのみ。

TMシステム
(The Thorough Mastering System)
英語の文法と技法の全容を実際的に深く、
深く実際的に教えきる初の英語習熟教育。

重たい英語学習を避けるなら、
どこまでも、どこまでも、どこまでも
軽い英語力でいくしかない。
深い英語学習を避けるなら、
いつまでも、いつまでも、いつまでも
理解の大不足のままでいるしかない。