英語の構成要素が学習テーマになるが、例えば、英語の構成要素の1つである関係詞(関係代名詞、関係副詞、関係形容詞)を完全に習得していない英語習得というものはありえない。「時制や仮定法にはよくわからないところがあるが、英語はマスターした。」という英語マスターもありえない。
「冠詞は弱いが、英語は強い。」は、ただの強がり。「技法なんてものは知らないが、ライティング力には自信」は過信。「文法は弱いけど、英語はぺらぺら」は独りよがり。
オンライン講座TMシステム入門講座は、以下6つの学習テーマの6ユニット構成、3箇月(各ユニット2週間)——10日間のゆとりをつけた「英語入学の100日」はAha! Aha! Aha!の連日で、あなたは早くも英語通、英語が「わかった!」人になる。
Unit1:変形と変形方式と基本5変形
「文法プラス技法」の言語である英語の原理は、「変形(transformation)と「拡大(expansion)」である。
なぜ変形と拡大が英語の2大原理であるのかと言えば、「拡大プラス変形」が文構造を構築し、文型(sentence pattern)を形成する原理であるからだ。
-
-
S I |
V want |
O for you to try your utmost. |
-
S I |
V want |
O you |
C to try your utmost. |
(全力を尽くしてもらいたい)
a. → b. は、want → want for you to try your utmost の拡大展開。
b. → c.は、for you to try の for 脱落で、動詞 want の目的語が for you to try your utmost (b.) から you (c.) に変わり、文型が S+V+O (b.) から S+V+O+C (c.) に変わる変形展開。
「死んでもらおう。」なんてぶっそうな殺しの決まり文句は英語にもあるが、d. の to be 省略変形で e.、文型は S+V+O+C (d.)から S+V+O+C (e.)の変形展開。
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S I |
V want |
O you |
C to be dead. |
-
拡大にも方式があり、学習を要するが、変形と比すれば、
すこぶる単純。
変形は多種多様、奥が深く、英文法の深みとなり、応用、活用すれば技法となる。
英語は変形で裏打ちされた言語——ということは、要は、英語は「裏」のある言語であるということ。
基本5変形はプロ、基本5文型はアマ
アマ英語教育は、英語の文型は以下の5文型とした上で、
- 第1文型
- :S + V
- 第2文型
- :S + V + C
- 第3文型
- :S + V + O
- 第4文型
- :S + V + O + O
- 第5文型
- :S + V + O + C
5文型以外の文型もあると言い抜けるが、現実には、第6文型はついに出現せず、20世紀も21世紀も、中学も高校も大学も5文型で教えている。
プロは、「英語には、いくつの文型があるのか?」と問うだけでなく、「英語の文型の原理は何か?」と問う。
プロは、「英語には、いくつの文型があるのか?」と問うだけでなく、「英語の文型には、いくつのタイプがあるのか?」と問う。
英語の全体像を100%完璧に把握しているプロ英語教育は、言うまでもなく、英語の文型の全体像を100%完璧に把握している。
3タイプ8文型、これがTMシステムの文型モデルであり、世界的にもTMシステムが初めて英語の文型モデルを完成したことになる。
と言っても、オンライン講座TMシステム入門講座Unit1で「3タイプ8文型」が登場するのではなく、この英語文型のスーパーモデルの出番は、TMシステムの卒業講座であるオンライン講座上級英語道場である。
ここで言わねばならないことは、There's a reason for everything. (全てのことに理由がある)、アマ英語教育が基本5文型から進歩進化できなかったことにも理由がある、ということである。
その理由は、アマ英語教育は変形に暗いこと、完璧な文型モデルを確立するためには、英語の変形を完璧に知り尽くしている必要があるからだ。
例えば、アマ英語教育は以下2文の違いを識別することができない。
- That made him famous.
(それで彼は有名になった)
- That made him a success.
(それで彼は成功者となった)
プロは、動詞 make が作る2つの「S+V+O+C(形容詞)」「S+V+O+C(名詞)」が全く異なる変形プロセスで生成したことを知っている。
要は、「英語にいくつの文型があるのか?」ではなく、「英語には、いくつの変形があるのか?」である。
英語の基本変形(basic transformation)は、以下の5つである。
- 省略 (deletion)
- 結合 (adjunction)
- 置換 (substitution)
- 付加 (addition)
- 移動 (shift)
英語のあらゆる変形は、基本変形のいずれか、あるいはいくつかを必ず使う応用変形である。
「基本5変形」はTMシステムの洞察であり、TMシステムの命名である。
英語をマスターするには、英語の変形をマスターする必要があり、「ここが英語入学の正門です。」のTMシステム入門講座Unit1で「変形方式」と「基本5変形」を学習することにも、理由がある。
Unit1を一言すると、Unit1だけでも、あなたの英語習得にデッカイ貢献をする。
Unit2:英語の技法の2タイプ
英技法の中核は変形テクニックであるが、変形テクニックが英語の技法の全てというわけではない。
英技法を大別すると、以下の2タイプになる。
- 変形技法
- :変形を応用、活用して表現効果を高める技法。
- 変形外技法
- :変形を伴なわない技法。
変形技法(変形テクニック)を英訳すると、techniques that make use of transformations to make the sentences more expressive となり、変形外技法はtechniques involving no transformationsとか、techniques not accompanied by transformationsとなるが、変形外技法とは、要するに、techniques independent of transformations(変形に依存しない技法)である。「変形外技法」はTMシステムの用語である。
英語の3大変形外技法
The doom of the same old English education
of ours is looming large, isn't it?
相も変らぬ私たちの英語教育の
命運が尽きようとしているのでは。
韻を踏む doom、loom で The doom、looming large は「音のテクニック」。
The doom of the same old English education
of ours is looming large, isn't it? There's
no room for doubt about it.
相も変らぬ私たちの英語教育の
命運が尽きようとしているのでは。
このことには疑問の余地がない。
韻を踏む doom、loom、room の3語で The doom、looming large、no room は「音」を活用した「3のテクニック」。
The same old English education of ours, like a languishing old tree that has long stopped growing, is destined to die a natural death, isn’t it?
相も変らぬ私たちの英語教育は、
久しく成長が止まった老衰した木の
ように、自然死する定めなのでは。
like a languishing old tree は直喩(明喩) (simile)、destined、die、death は頭韻(alliteration)効果を活用した「3」のテクニック、English、languishing も音響効果、die と同族目的語(cognate object) deathで die a natural death は一種の反復強調手法。
英語の3大変形外技法:
プロ英語教育TMシステムでは、変形と変形テクニックは最後の最後まで学習の中心テーマ、オンライン講座TMシステム入門講座 Unit2 では主として変形外技法を「実際的に深く、深く実際的」に学習する。
「3のテクニック」は以下の3技法——TMシステムならではの「3」の全域学習である。
Unit3:英語の技法の3大領域
英語学習は「大から小」に進むのが鉄則であり、「大 → 小」は英語習得の原理であり、TMシステムはこの原理に立脚している。
「大」は根本、土台、原理、方式であるから、「大」抜きの「小」学習を何年積んでも、英語力は積み上がらない。
言うまでもなく、英語の「最大」は「文法」と「技法」であり、文法の土台なくして技法はありえないが、実のところ、技法領域は文法領域より広大。
英語の技法の根本は、「変形技法と変形外技法(英技法の2タイプ)」と「英技法が集中する3大領域」である。
英技法の3大領域
英語の技法は、以下の3領域に集中している。
オンライン講座TMシステム入門講座 Unit1、Unit2、Unit3 の6週間の学習で、「文法プラス技法」の英語をマスターする土台ができ上がる。
Unit4:構文プラス構文展開
英語の「構文」が英文法の「大」であることは、言うに及ばない。
しかし、「英語にはいくつの構文があるのか?」と問われて、答えられる人はいない。
英語構文を数えるためには、「構文とは何か?」がわかっている必要、つまり、「構文」がきちんと定義づけられている必要がある。
アマ英語教育は、文法用語という専門用語をきちんと定義せず、あいまいに、了解で使ってきた。
例えば、伝統文法(traditional grammar)以後の文法学者の中には、「英語には未来時制はない、will、shall は現在時制(present sentence)の未来相(future aspect)である。」と主張する方も、「時制(tense)」なる文法用語がよくわかっていないのにオーム返しに言う英語教師もいる。
TMシステムでは、「時制とは時の観念(過去、現在、未来)を動詞形に反映させる仕組」と定義づけるから、「will、shall は未来時制 現在相」となる。ちなみに、TMシステムの「相」は「aspect」ではなく、「phase」である。
プロ英語教育TMシステムのオンライン講座TMシステム入門講座Unit4「構文プラス構文展開」では、まず、「構文」のきちんとした定義づけから始まり、too ∼ to 構文、not only ∼ but also 構文、go 構文(英語教育界、文法界初登場!)等々の構文を扱うプロセスの中で「構文」の理解を深めてゆく。
英語6大構文
英語の最大の構文は文型(sentence pattern)、つまり動詞が形成する文の要素(element of the sentence)の配列パターンである、英語の文型は変形展開する。
どのセンテンスにも文型を有するということは、英語は根本的に構文化されているということであり、プロ英語教育TMシステムは文型を「基本構文(basic construction)」と呼ぶ。
したがって、いわゆる「構文」は基本構文の土台の上に構築された「二重構文(double construction)」ということになるが、基本構文に次ぐ構文の「大」は以下の6構文である。
英語の6大構文:
- 関係詞構文 (relative construction)
- 強調構文 (emphatic construction)
- 分詞構文 (participial construction)
- 比較構文 (comparative construction)
- there 構文 (there construction)
- 形式主語 ⁄ 目的語構文 (formal subject/object construction)
あなたは、なぜ、強調構文や分詞構文や there 構文(there is 構文)が英語の6大構文に入るのか疑問に思うだろう。
プロ英語教育が知っている、プロ英語教育が教える強調構文、分詞構文、there 構文は、あなたが知っている強調構文、分詞構文、there 構文とは、そのスケールがまるで違うわけである。
Unit5:英語の強調構文
強調構文(emphatic construction)というと、あなたは以下のような文をイメージするだろう。
- It is the last straw that breaks the camel's back.
(ことわざ:ラクダの背骨を折るのは最後にのせた1本のわら)
英語には40以上の強調構文がある——と認知するプロ英語教育TMシステムは、上文のような強調構文を「it 型強調構文」と分類する。
「40以上」と「1つだけ」がプロとアマの格差であるだけでなく、アマ英語教育は it 型強調構文をきちんと教えきって、1つきりの強調構文の学習にきりをつけることさえできない。
要するに、ライティング領域を含まないアマ英語教育では、実際に強調構文を使いこなせるところまで学習が進まないという次第である。
- [問]
- b.文のthat 節を強調しなさい。
- You do not know that there are more than 40 emphatic constructions in English.
(英語には40以上の強調構文があることを、あなたは知らない)
it 型強調構文でthat節を強調すると、非文法なc. になる。
- *It is that there are more than 40 emphatic constructions in English that you do not know.
ここは、what 型強調構文で d.。
- What you do not know is that there are more than 40 emphatic constructions in English.
あるいは that 節の前に the fact を付加して it 型強調構文の体裁でいくこともできるが、ここまでいくのがライティング。
- It is the fact that there are more than 40 emphatic constructions in English that you do not know.
40以上の強調構文を2週間で教えきることはできないが、オンライン講座TMシステム入門講座Unit5の強調構文のラインアップはなかなかのもの—— it型、what 型以外に、all 型、thing 型、where 型、way 型、because 型、many 型、about 型等々。
英語の強調構文に英語の独創力が顕現している。40以上のにぎわいの中「1つきり」はあまりにも孤独。
Unit6:プロ英語教育の there 構文
タイトルが「there 構文」でなく、「プロ英語教育の there 構文」であるのは、オンライン講座TMシステム入門講座Unit6の2週間の英語学習が、「これがプロ英語教育というものだ」であるから、つまり、英語教育の手本であり、プロ英語教育の見本であるからだ。
英語を20年、30年やって英語をマスターできていない人は、漠然と英語をマスターしていないのではない。英語を作り上げる各システムが各々マスターできていないのである。
例えば、there 構文のシステムを20年、30年の英語学習でマスターできていないからである。
TMシステムは「プロ英語教育の there 構文」で文法プラス技法の英語の there 構文の全容を2週間で教えきる。
つまり、there 構文とは何か? 何が there 構文なのか? という there 構文の定義から学習を起こし、4タイプの there 構文に進み、6タイプの there 型強調構文で学習を締め括る。
あなたは、there 構文を徹頭徹尾学習できるだけでなく、there 構文で英語なることばを深く学ぶことになる。