同形態の現在分詞と動名詞をpair(ひと組)にすると、pear(ナシ)の皮をpare(むく)ように英語の表皮をむく楽しい英語学習ができる。
You have a choice. But you have no choice but to choose “pro” when it comes to never failing to master English thoroughly.
英語教育にもプロとアマがある。英語習得を達成できる英語教育がプロであり、それは、英語の文法と技法の全容を実際的に深く、深く実際的に教えきるTMシステムのことである。
英語教育のゴールは、言うまでもなく、英語習得であるが、この道を進んで行けば必然的にゴールに至るという道、つまり、英語学習システムが確立されていなければ、ゴールは架空のもの、たんなる理想にほかならない。
「プロ」を教える「高レベル英語学習」の6ページ:
現在分詞と動名詞で語る英語と人生
Now and then I have tested my seeing friends to discover what they see, and have become convinced that the seeing see little.
Helen Keller
現在分詞(present participle)も動名詞(gerund)も語尾は「-ing」、ですから「現在分詞と動名詞で人生学」とは「ingで人生学」ということになりますね。
ingで学ぶ人生学とは? doing、playing、acting――行動的な人生をイメージしますか。ですがここは英語道場、「動」は動詞、ingは「現在分詞」と「動名詞」――こんなingで体験する人生なんてものは、意外におもしろそうでしょう。
「何を見ているか知ろうと目の見える友人たちを折々試しているうちに、目明きはあまり見えていないと確信するようになった」ヘレン・ケラーさんにとって、「見る」ことは「生きる」こと、「人生を見る」ことだったのですね。ところでmy seeing friends、the seeingのseeingは何なんでしょうか。と言われて初めてseeingをlookingするようでは、英文を見て英語がよく見えていないことになりますよ。2つのseeingはともに形容詞的に機能している現在分詞で、the seeingは「the+形容詞」の応用、the rich = rich people = people who are richのイコール関係同様、the seeing = seeing people = people who see(目が見える人)。
盲で聾唖の三重苦にありながら数カ国語に通じ、ingな人生をまっとうしたケラー女史を想えば、目明きが英語ひとつマスターできないのはなんともふがいない――ということになりますが、「変形」に開眼しないと、変形の目で英語を見ないと英語はいつまでたってもよく見えてこないわけです。
Seeing with the eye of transformation is like seeing through English.
「変形」の目で見ることは、英語を見透すようなもの。
第1話:変化を見る
For years, the hardest thing about getting women elected has been getting women to decide to run.
出典: TIME 2018年1月29日号 p. 27
- [問1]
- 1つ目の getting は現在分詞か動名詞か?
- [問2]
- 2つ目の getting は現在分詞か動名詞か?
- [問3]
- 2つの getting の用法は同じか?
– 続く –
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