英語の法(mood)を理解しない仮定法は英文法の無法地帯。仮定法現在、仮定法過去完了、命令法は暗黒地帯。
変 わ る 時
Whatever must change that does not change will only get even worse. Now or never!
This is the moment of truth for our English education. Now is the time to change it, or never.
変わらない変わらねばならないものは悪くなるだけ。今でなければ、決して!ここが英語教育の正念場。今こそ英語教育を変える時、今でなければ決して。
TMシステム を一言すれば、「英語の文法と技法の全容を実際的に深く、深く実際的に教えきる初の英語習熟教育」である。
だから、TMシステムとして時制 (tense)、法 (mood/mode)も全的に教えきることになるが、すっかり1から始める方が凝り固まった誤り・誤解・半可通を正す労がなくてよいと思えるほど広く、深く無知・無理解が浸透している。
例えば、「法」なる用語は mood/mode の直訳でも意訳でもない。同様に「直説法」も the indicative mood の直訳でも意訳でもない。「法」も「直説法」も文法用語 mood/mode、the indicative mood を解せなかった日本の英文法学者の創作である。そも mood/mode の定義がない。
仮定法で動詞が過去形であるものが仮定法過去 (subjunctive past)、仮定法で動詞が過去完了形であるものが仮定法過去完了 (subjunctive past perfect)であるのなら、仮定法現在 (subjunctive present)は仮定法で動詞は現在形になるが、動詞形は不定詞 (infinitive)で現在形ではない。
おまけに、仮定法現在と教えられているものの99%は命令法 (imperative mood)で仮定法ではない。
つまり、文法用語が混乱している。文法用語という根本まで誤り・誤解・半可通が浸透している。
そもそも、「不定詞」は「to不定詞 (to-infinitive)」でも「原形 (root)」でもない。
「不定詞は to不定詞と原形不定詞の2タイプある」なんて笑うべき解説に出会ったりする。「to不定詞って何?」と問うと「to プラス 原形」なんて冗談が返ってくる。言うまでもなく、to不定詞は文字通り「to プラス 不定詞」なのである。
動詞の原形と不定詞は同形態であるが、「原形」は抽象概念で辞書の見出し語として出現する以外、実際の英文で原形と同形で出現する形態が不定詞なのである。
時制と法の領域は英語教育の battleground(戦場)、英文法教育の battle royal(大乱戦)にならざるを得ない。
『英文法解説』は両刃の剣:命令法のない文法書
以下は江川泰一郎著『英文法解説』の「はしがき」冒頭。
「この本は1953年(昭和28年)に発行されて以来,1964年の改訂を経て,このたび再び全面的に書き直されて世に出ることになった。初版からざっと40年,この種の英文法書としては他に類のまれなロングセラーと言えよう。この間高校生はもちろん,短大・大学の学生諸君,高校・大学の英語の先生方,それに一般社会人など,実に様々な人々に読まれてきた。こうした幅広い読者層を得たことを,私は大きな誇りとしている。」
と言うことは、この本は英語学習の土台である英文法の権威の書であり、そういうものとして英語教育という公共性を帯びた著作であり、そういうものとして『英文法解説』の誤りは英語教育の現場を汚染する「公害」になってしまう。
中には非常識な方もいるかもしれないが、英語には直説法と仮定法と命令法の3つの「法」があることは英文法学者の常識である。
「参考書目」にあちらの35の文法書が記載されている『英文法解説』には「命令法」なる文法用語が1度も出てこないが、著者は「命令法」を知らないということがあり得るだろうか?
英語の法(mood/mode)から命令法を抜き去ると、当然ながら、英語の法は直説法と仮定法の2つだけになってしまう。
そうなると、何が起こる?そうなると、仮定法現在が「公害」になる。
[問1]
a.文の受動態 be dispensed with の「法」は何?
The saint asked that his funeral be dispensed with.
(その聖人は葬儀はしないで済ますよう頼んだ。)
The saint asked if it was possible for his funeral to be dispensed with.
(その聖人は葬儀をせずに済ますことができるかどうか尋ねた。)
a.文の asked、b.文の asked、was は直説法である。
a.文の be dispensed with は命令法である。
仮定法とは、「仮定」の意味内容を規則的かつ統一的に直説法と異なる動詞形で表現する「法」である。
したがって、仮定法で表現するためには、直説法の特定の意味内容を仮定の意味内容に転換し、直説法の特定の動詞形をそれに対応する仮定法の特定の動詞形に変換(例えば、直説法現在形 am を仮定法 were に変換)することになる。
命令法とは、「…させる」ために「…すること」を「命令」「要求」「要請」「勧告」「依頼」「提案」するのに使う「法」であり、命令法の動詞形は常に不定詞である。
言うまでもなく、命令文で使う「法」は命令法であり、命令法を使って「命令」を伝達したのが命令文である。
だから、that節が「依頼」内容である be dispensed with が命令法であることは自明!
– 続く –
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どだい、土台が違う
木造平屋建ての土台でビルは建てられない。3階ビルの土台に30階高層ビルは建たない。英語ができるといっても、いわば平屋の英語力と、いわば高層ビルの英語力の違いがある。
どこまで英語力を伸ばせるか。
どこまで実力が積み上がるか、
それは、土台で決まる。
世に、ネイティブ級ライティング力の超高層英語力を
現実に実現できる英語教育は、TMシステムあるのみ。
TMシステム
(The Thorough Mastering System)
英語の文法と技法の全容を実際的に深く、 深く実際的に教えきる初の英語習熟教育。
重たい英語学習を避けるなら、
どこまでも、どこまでも、どこまでも
軽い英語力でいくしかない。
深い英語学習を避けるなら、
いつまでも、いつまでも、いつまでも
理解の大不足のままでいるしかない。